2013年7月6日土曜日

「騎手の一分」読みました

会社の近くの書店で先日来、
平積みにされていて気になっていた同書ですが、
昨日(7/5)の日経での広告を見て買う気になりました。
面白かったし一気に読んでしまいましたので感想など。


馬主、調教師、騎手各々の個人的な関係の希薄化や
エージェント制度の弊害に関すること
それほど上手ではない外国人騎手への乗り替りと
それを助長するような制度を放置するJRA

本人もかなりモチベーションが落ちていて
どのように引退しようか考えているとのことでした。

ランキング上位の騎手でも騎乗フォームや
フェアな騎乗について注文をつけて、
いい馬に乗せてもらっているだけでの結果だと断じています。
フェアプレー賞の常連の言だけにそうなんだろうなと思います。

これは個人的なことですが、10年以上前の
それほど有名ではない馬の名前がたくさん出てきて
非常に懐かしかったです。


外国人騎手に開放しすぎになっているという指摘は頷けます。
国際化の方針はある程度達成されたと思いますので、
日本の競馬のよいところに回帰するのもいいのではと思いました。
名前はもう忘れてしまいましたが、グリーンチャンネルの番組でも
辻三蔵さんが「あのジョッキーははずれ」と言っていたことがあって
一般の馬券を買っている人間も
ちゃんと見極められるようにしないといけませんね。

競馬学校に人気の凋落や若手騎手の育成スキームの不足は
将来の日本の競馬に不安を抱かせる指摘だと思います。
若手騎手は大手のクラブ馬主の意向で位置取りまで指示されて
悪い意味で優等生になっているとか。
著者のように髪を染めたりトンがってたら
とても騎乗馬が集まらないだろうとのことです。


講談社現代新書だけあって一般の方々の視線を意識しているためか
注釈が多いのがきになりました。
巻末に出すのではなく同じページに注釈を書くことで
参照しやすいのはいいのですが「武豊」「ディープインパクト」にまで
注釈をつける必要があるのでしょうか?
まったく知らない人でも読めるように配慮したのでしょうが、
半分くらいで充分だと思います。

にほんブログ村
人気ブログランキングへ

0 件のコメント: